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携帯横断旗

安全安心なまちづくりについて思うこと(筆者:山城裕慈)

一昔前 「リリリーン」と玄関にある電話台から日本中同じ音で呼び出し、家族との楽しい会話が始まっていた。
家庭の玄関から玄関を結んだ黒電話、現在はモバイルという形に会話環境は進化し個性が着信音になり情報端末へ変わってきた。
さらにアクセスポイントとして利用され企業や団体においては利益追求のため効率化、省力化の社会システムの一部として使われてきつつある。
しかし 人の生活環境における会話とその情報は個人の端末とネット環境に依存しさらに情報格差が広がりつつある。
そして情報化時代の流れと逆行するように、人と人、家族と家族が互いに干渉しない風土が広がり地域の絆的な要素が失われ地域連帯感が消えつつある。
急激な進歩をとげている情報化の影響が原因と言われる若者のコミュニケーション衰退からおこるモラルの低下による犯罪の増加がその表れとなっている。
地域社会の連帯、連携が失われ、情報化社会の基盤となるモラルの崩壊が急激に広がり始めた。
その崩壊した地域社会を再度復活創生が急務であると感じる。
豊かな自然に囲まれた地方でも 凶悪犯罪が増え続けている状況において安心安全というコミュニティの基盤が崩れ始めている。
地域の物理的環境を住民が捉え住民の環境情報を共有することで多くの住民の目により安心安全なコミュニティが維持され「世間」を意識する風土が築かれる。
コミュニケーション、コラボレーション、さらに 緊急時には手に手をとって防犯防災チームができる環境のコミュニティ基盤を形成支援する地域社会システムの再構築が必要となってきた。
地域での組織や非営利な活動はシステムの運営などたくさんの解決していかなければならない障壁がある。
地域の特性を分析せず活動組織などを構築し、強化すればするほど帰属意識の少ない住民との二極化が進み逆効果にもつながっていく。
地域の「風土的個性」「自立性」「独立性」「帰属性」「共同」という思想を大切にして、環境と、組織の情報共有、共同活動基盤をシステムと人的システムを同時に構築することによって「安心安全なまちつくり」を再構築できると考える。